読んだ論文をPC上で管理する3つの方法【必ずやる】

Disability & Society

こんにちはすぎっしゅ( @sugisshu )です。

研究をはじめるとものすごい数の調査・先行研究を読むことになります。ひとつの論点を導くためには個人的な所感として、最低でひとつの論点を導くのに30以上を読んでいることが必要と思います。全体では、200以上の論文を読んでいることで十分なラインに到達できると思います。

読んだ調査や先行研究をどのように整理していくか?ということも課題として考えられます。

はじめに: 論点とは先行研究の集約

論文を書いていくうえでは、多くの先行研究を読むことになると思います。

なぜ先行研究を読むことが必要かというと、論点を導くためには、過去の知見を活用する必要があるためです。すでに明らかになっている事象について改めて論じる、という手法もあるのですが、基本的には「まだ明らかになっていないことを論じる」のが、ここで扱う論文の定義です。

そして読み終えた先行研究をどのように整理・管理していくかが大切です。

執筆終盤になったときに「この記述はどの論文を参照したんだっけ?」となり、手元のすべてを読み直すのは本末転倒であり、時間の浪費です。

なので読んだ論文を整理する方法をはじめのうちから統一しておくことが有効です。

補足事項

補足事項として、わたしが所属していた研究科は「国際社会開発研究科」であり、文系の研究科です。

理系の研究科ですとまた違った論文管理の方法があるかもしれません。

状況に応じて文献整理のやり方を変えていただければと思います。

方法1. 保存時にタイトルを明記する

論文を保存するときにタイトルを明記してください。

これは最重要なのですが、論文を保存するときにはタイトルを明記してください。

筆者名や読了日まで追記してもOKです。

ローカル環境に保存するのかクラウド上に保存するのかによって若干操作の方法は異なるのですが、例えばわたしはローカル環境へ保存をしていたので、保存文書のタイトルを変更していました。

すると、MacのFinderを使用することで、論文を一発検索することができるようになります。Windowsならエクスプローラになると思います。

この操作は、タイトルをあらかじめ変更しておかないと有効になりませんので、保存の際にはタイトルを変更しておくことをオススメします。

方法2. 引用・参照箇所に赤ペンでラインを引く

引用・参照箇所にラインを引いてください。

そうすることで重要な箇所を視覚的に捉えることができるようになります。論文を読むこと・書くことは脳のエネルギーを多く使います。なるべく省エネルギーで研究を進めるためには、簡単な手順で済ませられることは行い、あらゆるリソースをフル活用するべきです。

引用・参照箇所にラインを一読した段階で引くと、再読時に一目瞭然でわかるのでオススメです。

脳のリソースを確保するためにも、二度手間にならないよう赤ペンでラインを引いておきましょう。

方法3. エクセルで論文を管理する(文献リスト)

最後に、エクセルで論文を一元管理してください。

整理の仕方は各々やりやすい方法で構いませんが、著者・タイトル・発表年月日・掲載学術誌・感想などを表にまとめておくと、振り返りやすいと思います。

エクセルでタイトルだけでも管理しておくと、発表年月日などで順序を入れ替えることができます。

以下、体験談です。

わたしが導いたひとつの論点を振り返ったときに、すでに証明されていることである可能性があったためエクセルで管理していた「文献リスト」を発表年順に並べ替えたところ、すでに否定的な証明がされている事象だったことがありました。最終化および提出前に気がついたからよかったものの、提出後に気がついていたら取り返しがつかなかったです……。

(このあたりは担当教授とのやりとりでわかるものです)

まとめ: システマティックに進める

以上が「読んだ論文をPC上で管理する3つの方法【必ずやる】」でした。

論文執筆の作業のほとんどはこの先行研究や既読論文の管理作業に費やされると思います。

とするとできるだけ効率的に、かつシステマティックにやりたいですよね。

もういちどまとめておきますね。

保存時にタイトルを明記する

引用・参照箇所に赤ラインを引く

エクセルで論文を管理する(文献リスト)

最後までお読みいただきありがとうございました。

これであなたも研究者。

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