論文執筆のおもしろさとむずかしさ

Disability & Society

こんにちはすぎっしゅです( @sugisshu )。

わたしは医療系専門職として10年ほどのキャリアがありますが、そのなかで「研究論文を書く」という作業をしたことがありませんでした。もちろん個人でやれるレベルの臨床研究(量的・質的なもの含む)はしていましたが、それを投稿論文にする、学会発表するといったことはこれまでしてきませんでした。

理由として、研究環境に恵まれていなかったこともあります。はじめての職場はいわゆる「老年病院・療養病床」でしたから、施術後に明らかな変化がみられる、といったケースは少なかったように思います。これが整形外科・回復期病棟とかだと、自然回復も含めて、かなりの変化を見ることができるでしょう。

研究自体には興味があったので、そのせいもあってか「いつか、自分の力で論文を書き上げたい!」という気持ちが、強かったように思います。

しかし、いざ論文を書いてみると、楽しいことばかりじゃありません。そのことについて書いていこうと思います。

むずかしいこと

論文を書くうえではじめにむずかしいと感じたことは「分析枠組み」を決めることでした。英語だと”Analytical Framework”といいます。また分析枠組みを考えるまえに「理論枠組み」を考える場合もあります。

枠組みってなに?

理論枠組みってなに?

という状態でしたが、研究を続けるとだんだんと理解ができるようになり、視座が上がってきたように思います。

具体的には「どの視点で世の中を切るか?」という言葉が伝わりやすいかも。

例えばわかりやすく「仕事」を例にすると、なんのための仕事か?というのはひとによって違うと思います。お金のため、家族のため、はたまたやりがいのため。ひとによって定義も意味合いも変わってくるのです。

学術的にどうやって切り開いていくのか?が分析枠組みです。

おもしろいこと

あたらしく挑戦することなので面白いこともたくさんあります。

ひとつは、文章をたくさん書いて、論構築をすること。わたしは瞬発的に言葉として発するより、文章にする方が得意な性分なので、文章をたくさん書けることは楽しいです。そしてその文章を、理論的飛躍のないように重ねていく。これはなかなか好奇心をくすぐられる感じがします。

文章の書き方をひとつとっても、学ぶことが多いです。

ブログや日記程度なら「起承転結」でいいのですが、論文の場合はそうはいきません。学術分野ごとに「お作法」があります。物事が転じる、というのは論文においては御法度です(ここでは詳細は省きます)。

以上が論文執筆のおもしろいこと・むずかしいことです。

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