アッサローム・アライクン、YUJI(@wish_yama)です。
8月6日は1945年に広島へ原子爆弾の投下された日です。
同日にタシケントで開催された活動写真展に、追悼の意味を込めて参加してきたので、簡易レポートをお届けします。
Contents
ウズベキスタンと日本の関係性
ウズベキスタンでは学校教育の中で日本が登場します。その理由は1966年に起こったタシケント大地震で、倒壊せずに残ったのが、当時旧ソ連の日本人抑留者たちが建てた「ナボイ劇場」でした。
また、彼らがもつ日本のイメージは「おしん、原爆、戦争、サムライ」などで、新しいものでは「本田圭介、ツナミ、フクシマ」なども有名です。
日本のことに関心を持ってくれるのは協力隊員としてだけでなく、日本人としてとても嬉しいです。
【Rioオリンピックの記事を書きました】
ですから日本がアメリカとの戦争に負けたことを知っている彼らの知識のなかには、当然「ヒロシマ・ナガサキ」という被爆地域のこともあります。
2016年8月6~7日に、JICAボランティア主催で開催した活動写真展に参加するために、タシケントへ行きました。
1日目:8月6日(土)
前日にタシケントからフェルガナへと上京したわたしたち。
最近毎週上京しているような気がするけど、手帳を見返したら先週はリシタンへ行っていました。どこかに行っているには違いない。
写真展会場
会場は、2015年度の活動写真展でも使用した“平山郁夫キャラバン・サライ”
ここの館長さんが若いときに日本へ留学していたため、日本語堪能、文化的理解も深いようです。
(平山郁夫キャラバン・サライ)
開会宣言
今回の写真展を企画したうちのひとりは広島出身のJOCVで、開会の挨拶をウズベク語でしていました。すげー、絶対まねできない。
(開会宣言を聞きにに集まってくれたウズベク人)
そのまま日本大使館の加藤大使、JICAウズベキスタンの所長、キャラバンサライ館長とスピーチが続きます。加藤大使のひと言が隊員全員の胸に刺さったようです。
中央アジア5カ国は、核兵器をもたない条約、”非核兵器地帯条約”を結んでいます。加盟国はカザフスタン・キルギスタン・トルクメニスタン・タジキスタンそしてウズベキスタン。核兵器を持たないことを世界的に表明している地域なのです。
詳しくはWikipediaより。
2日目:8月7日
会場内の様子
(会場内の様子)
会場内には日本各地の写真が所狭しと並べられ、場内を回る人たちはみな興味津々なようす。北海道から沖縄まで日本全国の写真が一同に集まりました。
(全国各地から集まった日本の写真)
(地元、札内神社も使っていただきました)
着付けブース
昨年大好評だった浴衣の着付けブースは、今年も大人気。
着付けをしたら写真をパシャり!今回のわたしの役割は95%カメラマンでした。
(コスプレ感はいなめないが……)
(着付けをする隊員)
折り紙ブース
原爆投下の日にちなんで、折り紙で鶴を折ります。
決して上手ではないかもしれない、けれど気持ちのこもった折鶴。
(折鶴ブース)
(折鶴を見つめる少年)
目標の1000羽には到達しなかったけど、来場してくださったウズベク人たちの思いを運ぶため後日、広島へ送るそうです。
アンケート
会場に足を運んでくださった方々には、本写真展の感想を、アンケート式で書いてもらいました。ウズベク語だったりロシア語だったり。
アンケートに答えてくれた方々には、JOCV特製の”折鶴ピアス”と”折鶴ストラップ”をプレゼント!全部で400個近く作っているのです。これを仕事にしても良いレベル。
(折鶴ストラップ)
テレビインタビュー
写真展を主催したJOCVから突然声をかけられ、「YUJIさん、テレビ撮影をしているので話してくれませんか?」とひとこと。周りを見渡しても、たしかに自分が一番古株でした。
これは喋らないわけにはいかないなー、とカメラの前に立ちます。
ところが、
あれー、なにを喋ればいいんだろー……
足も若干震えているし、緊張すると頭が真っ白になるのをなんとかしたいぜー。
自分のことをウズベク語で話して、その後会場でやっていることを説明。
折鶴とは平和や健康を祈るためにー、うんぬん話していたら、痺れを切らした?レポーターが「全部日本語で喋ってください!」だって。
これはけっこうウズあるあるで、日本語で話したことに、ウズベク語をかぶせる手法をとるようです。あんまりうまく話せなかったんで、編集しちゃってください。
まとめ
(キャラバンサライ入り口の広告)
2日間にわたる活動写真展は、日本のことを知ってもらうだけでなく、戦争、そして唯一の被爆国である日本からの平和を願うものです。アンケートの回答を見る限り、来てくれた人たちには真意が伝わったのかなと、ホッとした気持ちでいます。
こういった小さな(決して小さくはないけど)活動の積み重ねが、世界を繋げるのでしょう。世界中のひとりでもおおくのひとへ届きますように。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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