アッサローム・アライクン、YUJIです。
通常の活動も軌道に乗ってきたため6日間の休暇をいただき、西のアラル海へと旅行してきました。 しばらくタシケントとフェルガナ、遠くはキルギスへの旅行と主にウズベキスタンの東側を生活の主軸としていましたが、はじめて西への旅行となります。往復での移動距離は3000km以上!日本縦断できますか?
今回の旅は長編です。全4回、ゆっくりお読みください。
目次
- 事前準備
- ところでアラル海ってなに!?
- いつもどおり前途多難なわたし
- やってきたぜ西の都ヌクス!
- 行くぜアラル海!
- ビックサンダー・マウンテンはここにもあったか……
- アラル海到着!しかしそこにあったものとは?
- キャンプファイヤーに夕日に流れ星
- 流れ星をひとつみれた…かな?
Contents
事前準備
(プロペラ機の航空チケット)
行きの行程はフェルガナータシケントーヌクスへの移動を計画していましたが、その距離は一日でこなすには過酷なものと思われました。しかし我ら協力隊員は日ごろから心身ともに鍛えている(15分のランニング)!長い移動時間なんて関係ないさー
というわけで行程は以下のようになりました。
7:00フェルガナ発タシケント行き、相乗りタクシー、所要時間5時間強
13:30タシケント到着
16:00タシケント空港発ヌクス行き、プロペラ機、所要時間2時間弱
19:00ヌクス到着
ちょ、プロペラ機とは?
漫画やアニメではよくきくけどそれに乗るの?大丈夫なの?
一抹どころではない十抹以上の不安を抱えながら100ドルでチケットを購入する。
ところでアラル海ってなに!?
アラル海と名前はよく聞くけどよくわからない、ヨーグルト?カスピ海?黒海?そんな方々のために調べてみました。
アラル海(アラルかい、カザフ語: Арал Теңізі、ウズベク語: Orol dengizi、露: Аральское море、英: Aral Sea、中: 鹹海)はカザフスタンとウズベキスタンにまたがる塩湖である。
Wikipediaより引用。
10字程度に要約すると”20世紀最大の環境破壊”と呼ばれている海である。
いつもどおり前途多難なわたし
第1ターミナルにて
タシケント到着後にビジネスセンターのあるボドム・ゾールからタシケント空港第1ターミナルへと向かい、空港到着はプロペラ機出発の1時間前。すると職員から、
”ここのターミナルからはプロペラ機は出ていませんよ。第2ターミナルへ向かってください”と指示されてしまう。
あれ!?確か第1ターミナルから第2ターミナルまでってタクシーでも15分以上かかるはず。急いでタクシーを捜し乗り込みました。多少高額でも仕方がない!
手荷物検査にて
第2ターミナルへ入場し、事前に分けておいた預け荷物をわたし、やや急ぎ足で搭乗ゲートへと向かう。ところがここでも悲劇が!最終搭乗ゲートで警備員に呼び止められ、
”あなたのカバンを見せてください”と言われ、しぶしぶカバンなかを開けることに。
いつもなら1度見せれば納得する警備員。しかし今回はいつもと彼らの面持ちが違っていた。
警「コレはなんですか?」
杉「クマの人形です。」
警「なかには何が?」
杉「綿です。」
警「ではコレはなんですか?」
杉「折りたたみ傘です。」
警「見せてください。おぉ、よく開きますね。」
杉「ありがとう。」
警「ではコレはなんですか?」
杉「おしり拭きです。これも見せますか?」
警「いえそれば必要ありません。ではこr」
~10分ほど続く。
毎回、空港職員の対応には疲弊させられるぜ。
結局栓抜きを没収されてしまったけど、金銭的被害?が少なくてよかった。
やってきたぜ西の都ヌクス!
すったもんだあったけど、なんとかひとりも欠けずに(3人同行)ヌクスへ上陸できました!現地時間19時を回っているのにまだ日が高い!
東のフェルガナとはまた違った趣のある街で、人々が穏やか。
「ウェ~~イ!!」とか「オッホ~~!!」が聞こえない代わりに、耳馴染みのない言葉”アワアワ”がやたらときこえる。
※【アワ】とは通常ウズベク語で【ハー】の意味。
行くぜアラル海!
現地時間、朝8時35分、我ら8人を乗せて2台のランドクルーザー(TOYOTA)はアラル海へ向けて水一滴ない荒野へと走り出す。ヌクスからアラル海までは車でおよそ7時間。これからどんな事件?が待ち受けているのだろうか。
ビックサンダー・マウンテンはここにもあったか……
写真を見ていただけるとわかると思う。一面荒野である。何もない。
それでも荒地を走り抜けるランドクルーザー。
風が気持ちいいぜ。
アラル海到着!しかしそこにあったものとは?
ついに7時間後、アラル海へ到着!
え?でもなんかここ、にごってない?
ゴミみたいなのもたくさん浮いているし……
これが20世紀最大の自然破壊と呼ばれた海か……
ええい!ままよ!なにはともあれ着水だ!
海の塩分が多いから自然と体が浮いてしまうという不思議な体験。
キャンプファイヤーに夕日に流れ星
海辺からすこし上がったところの断崖にテントを張りその日の夜を明かすことに。
18時ころにテントを立てて、すこし経ったあとにツアーのおっちゃんから、
「あと1時間で夕食ができるよ」と声がかかる。おなかペコペコのわたしたち。
その場で肉を取り出したー!
包丁で切り出したー!
その前におっちゃんの服装ラフすぎー!
この服装で7時間ランクル運転していたんだもんな、やっぱりアウトドアは服装じゃなくて気持ちの問題ってこと。
21時ころに完成したオシュは東のものより油が少なく、まさにピラフのようでした。
流れ星をひとつみれた…かな?
アラル海周辺にはもちろん光源はなく、キャンプファーヤーの火が消えれば完全なる病みである。そんなときに見え上げるのはもちろん雲ひとつない夜空。180度見渡す限りの星空を見れるこの場所は、世界でも有数の天体観測スポットである。
きっとあとにも先にもこの日以上に綺麗な星空は見られないだろう。
~西の旅2/4へ続く。
【西の旅2/4】アラル海の穴場!20世紀の悲劇と呼ばれる船の墓場の意外な姿とは。 – YUJImedia.com
【西の旅3/4】ヒバのカラ回り!砂漠に囲まれた城壁からのぞく絶景 – YUJImedia.com
【西の旅4/4】世界遺産の街、ヒバのイチャンカラ!聳え立つ圧巻のモスク群。 – YUJImedia.com
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